TG-7で「深度合成」さんぽ vol.1

TG-7で「深度合成」さんぽ vol.1

NATURE CLIPS事務局のO30代)です。事務局では主にイベントの企画や、デザインまわりを担当しています。

中途採用で地域環境計画に入ってから、そろそろ1年が経とうとしています。一番観ている生きものは鳥です。

自然環境調査の会社にいるものの、虫が苦手です。子どもの頃は、虫の図鑑をめくることもできませんでした。学生時代にセミの抜け殻を種類分けするアルバイトを経験して、虫を触れるようになってきました。(そんなアルバイトもあるんだなぁと驚いたのを覚えています)

この記事は、そんな虫苦手男が虫たちに接近を試みる記録でもあります。 

  

TGというカメラ

TGシリーズは、OM SYSTEM社(旧OLYMPUS)が製造販売しているコンパクトデジタルカメラです。

特徴は、タフであること。「どんな過酷な状況でも撮影できるカメラ」と公式サイトでも紹介されています。

自然環境調査では、雨が降っている、川に入る、とても寒い、は当たり前。カメラを落とすこと、ぶつけることもしばしば。安心して持って行けるカメラが、TGシリーズです。

 

TGがほしかった理由

私は普段、一眼レフカメラを使っています。あまりお金をかけていないのでエントリーモデルの一眼レフとレンズです。

遠くにいる鳥を撮ることが多いので、一眼レフには300㎜の少し長く・重たいレンズをつけっぱなし。近くのものや、景色を広く撮りたい時にはレンズの交換が必要で、その都度あたふた

一眼レフカメラとコンデジを2台持って、「遠くは一眼、近く広くはコンデジ」という役割分担に憧れていました。

 

コンパクトで頑丈

また、私は「ランニング/ウォーキングをしながら生きものを探す」という自然観察スタイルの持ち主でもあります。10〜20㎞を足で移動しながら探すのが大好きです。

そのスタイルにはどうしても一眼レフが重く、揺らしすぎてカメラが壊れるんじゃないか?という不安もあったので、コンパクトで頑丈なカメラを求めていました。

 

やってみたかった「深度合成」

TGは会社の調査業務の装備にもちろん導入されていますし、個人で所有している社員もたくさんいます。

そんな社員の中に、私にTGの魅力を教えてくれた先輩Yさんがいます。

これは、彼がTG-5(2世代前)で撮影した写真です。

 

見よこのド迫力。オカモトトゲエダシャクという蛾です。本物は3、4cmくらいの蛾です。止まる時に翅をたたみます。

この写真に迫力があるのは、あらゆるところにピントが合っているから、です、たぶん。

それを実現するのが、TGに搭載されている「深度合成モード」です。

 

「深度合成モードは」ピントをずらしながら撮影した複数の写真を自動で合成する機能です。手前から奥までピントが合った写真を作ることができます。

撮影している間被写体が動かなければ、ピシッとピントが合った写真が撮れます。

事例を撮影してみました。合成した写真では、後ろのブタさんにもピントが合っていることがお分かりいただけるかと。

 

Y先輩の写真にわくわくしてしまった私は、TG-7が発売されてすぐに購入を決意。

「いつかあんな写真が撮ってみたい!」と。

 

さんぽへ!

TG-7を手に入れたので、散歩に持ち出すことに。

とある駅で友人と夜食事をすることになったので、すこし離れた駅で降り、目的地に向けて緑道(上水道)をポールウォーキングすることにしました。

 

対象:擬木の柵にはみ出してくるヤツら

運動も兼ねているので、少し早歩きでも生きものを見つけられるように、目線はひたすら柵に向けます!

木や草ではありません。ひたすらこの擬木(ぎぼく)でできた柵だけを見ます!(もちろん安全確認もします←大事!)

上水を覆う緑から、この柵に生きものたちがはみ出ていることがあるので、柵だけを見ていればよいのです。気を張らずに見つけられます。

 

撮ってみた

いきなりの大物(個人の感想です)。

左の写真が合成していないもの、

右の写真が合成したものです。

合成した方が、後ろ肢の指もくっきり撮れているのがわかります。そして背景の草たちにもピントが合っていますね。

結果的には、深度合成ではない写真の方が綺麗かな?と感じちゃいましたが(笑)、「指ってどんな形してるんだっけ?どんな模様しているんだっけ?」などと詳細を確かめたい資料としては、深度合成した写真が優秀なはずです。

 

失敗した例

なるべく虫たちに近づきたいので、「お願い、動かないで!(深度合成のためにも、精神のためにも)」と脳内で叫びながら、静かに静かにカメラを近づけて撮りました。

でもやっぱり、お相手にも事情があるので、撮影中に去ってしまうことも。

途中離脱で合成すると、↓こう↓なります。どろん。

 

動画も撮ってみよう

柵ではイモムシたちにもたくさん出会えました。

なかなかに動き回って深度合成が難しかったので、動画性能チェックも兼ねて、イモムシが左から右に通過していくだけの動画を撮りました。

「お願い!ここでフレームインして!」と願ったあたりに来てくれました。しかも一回きょろきょろしてからの前進。可愛らしさを感じます。ほくほく。

今どきはスマホの方が綺麗に撮れるのかもしれないですが、過酷な状況だったらスマホは使えないので、TGでこれだけ撮れていれば大丈夫そう。

雨の日にどんな動画が撮れるか、今後の宿題とします。

 

またやります

まだまだY先輩の様な「うおおおお!すごおおおおい!」という写真は撮れていないので、次回に続きます。

上達(するつもり)の様子を見守っていただければ嬉しいです。

ではまたっ。

 

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