こんにちは、NatureClips事務局長のKです。
梅雨の季節がやってきましたね。ジトジト・蒸し蒸しの暑い日が続きますが、雨の日の自然観察は意外と楽しいものです。
この記事では、雨の日だからこそできる屋外での自然観察の楽しみ方についてご紹介します。適切な装備(アイテム)や観察のポイントを押さえて、家に閉じこもってないで雨の日の自然観察を楽しんでみましょう。
雨の日の自然観察の魅力
バードウォッチングや昆虫観察は、大体晴れた日に行うイメージがありますが、雨の日の自然観察には、晴れの日には見られない特別な魅力があります。
私Kは、あの雨の降り始めの「におい」が大好きです。雨粒が葉に落ちる音や、水たまりに広がる波紋、水気に引き寄せられた昆虫たちなど、五感をフルに使うことで自然を感じることができます。
また、雨の日に活発になる動植物も意外と多く、普段はなかなか見られない生きものの生態を観察するチャンスでもあります。
適切な装備で雨の日を楽しむ
しかし、体や荷物が雨に濡れてしまったら観察どころではありませんね。雨の日の自然観察には適切な装備が欠かせません。以下の装備・アイテムを準備して、快適に自然観察を楽しんでください。
- レインウェア
防水性の高いレインジャケットとパンツを着用することで、雨に濡れることなく活動できます。ゴアテックス (GORE-TEX)や100%リサイクル可能と言われているシンパテックス (SympaTex)などの通気性の良い素材のものを選ぶと、蒸れを防いで快適に活動できますよ。
私Kは、上下セットのゴアテックスのレインウェアをメンテしながら長く使っていましたが、山の中を歩き回る(藪漕ぎする)ことも多く、パンツは頻繁に穴が開くこともあったので、今は、ジャケットはかなり品質が良いもの、パンツはそこそこのもので、という風にセパレートで購入して使っています。会社のメンバーもそんな使い方をしている人が多いですね。
- 長靴
雨の日は地面がぬかるんでいることが多いため、長靴を履くことで足元を守ります。滑りにくいソールを選ぶと安心ですよ。
数々の長靴を使ってきたKですが、今一番のお気に入りはNCで販売しているこのモデルです。ソールがしっかりと地面をつかむので滑りにくく、何よりも格好いいんです。長靴は踝(くるぶし)から少し上までのような短いタイプではなくもではなく、膝(ひざ)までか、膝下くらいまで長さのあるものが使い勝手や性能的にもお勧めです。
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- 防水性の高いバッグ
貴重品や観察道具を保護するために、防水性の高いバッグを持参しましょう。バックパックタイプやショルダーバッグタイプがあります。また、バッグの中に大きなごみ袋を1~2枚、またチャック付き袋(ジップロックみたいなもの)を忍ばせておくとさらに安心です。
- 双眼鏡
雨の日は、せっかくの生きものを見つけても近寄りにくいですね。レインウェアを着ていても近づく際に手前の草などに触れて濡れてしまいがちです。そんな時に重宝するのが防水仕様の双眼鏡です。生活防水の双眼鏡も直接雨滴にあたらない工夫をするなど使えます。雨の日も遠くの動植物を観察できるように、防水仕様の双眼鏡を用意しましょう。コンパクトで防水仕様の双眼鏡はとても便利ですので、ぜひ手に入れてください。
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- ルーペ
雨宿りしている昆虫や植物の細部、それに水玉を観察するために、携帯用のルーペがあると便利です。
Kは、大学時代に購入したニコンの宝石鑑定用のルーペをいまだに愛用し続けています。かれこれ30年以上になります・・・
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- タモ網
水たまりや小川で水生昆虫を探す際には、タモ網が役立ちます。タモ網も百均ストアで売っているものから、ホームセンターで売っているもの、専門店で売っているものなど、形状、価格は様々です。網を選ぶ際には、フレームが「D型」の形状で「二重構造」になっているもの、そして柄の部分が適度に太いものを選ぶと使い勝手が良いでしょう。皆さんも持っているたも網やこれから買おうと思ったたも網の形状をしっかりと確認してみてください。
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水たまりで水生昆虫探し
準備が来たら外に出て、まずは、水たまりをのぞいてみましょう。アスファルトやコンクリートにできた水たまりより、林道や山のふもと、田畑脇や草地などにできた水たまりが良いですね。雨の日には、このような小さな水たまりでも楽しい自然観察の場になります。金魚すくい用のネットやタモ網を使って、水たまりや小川で水生昆虫を探してみましょう。
アメンボの仲間、小さなゲンゴロウ類、オタマジャクシ、ヤゴ(トンボの幼虫)など、さまざまな生きものが見つかることがあります。水たまりの中をそっとタモ網で探ると、思わぬ発見があるかもしれません。また、雨が止んだ晴れた日には、水たまりでトンボのメスが水面に腹部の先をチョンチョンとつけて産卵する「打水産卵」を見ることができるかもしれません。
雨宿りしている昆虫をルーペで観察してみる
雨が降っているときには、葉の裏や木の幹などで雨宿りをしている昆虫を見つけることができます。晴れた日に花の周りを飛んでいたチョウやハチなどが、葉の裏にとまって休んでいるのが見られます。
このような虫たちは雨に弱いので、雨宿りのできる場所を巧みに見つけ出してじっと耐えています。これらの昆虫を携帯用のルーペを使って近づいて観察してみましょう。アリやカタツムリ、甲虫など、また雨の日に積極的に動きだすナメクジやヒルの仲間など、普段は見逃しがちな生きものたちの姿をじっくり観察することができます。
ルーペを使うことで、小さな昆虫の細部や動きが鮮明に見え、より深い理解が得られます。
水球レンズで遊んでみる
雨の日ならではの遊びとして、水球レンズを使ってみるのはどうでしょうか。雨粒が葉や花びらに落ちると、その水滴が自然のレンズとなって、逆さまの像(逆像)を映し出します。この現象を利用して、ルーペやマクロ撮影機能付きのカメラで水球の中の風景を撮影してみましょう。逆像の中に見える様子はとても美しく、写真に収めることで素敵な思い出になりますよ。
Kの勤める会社では、接写が得意なカメラとして、O社のカメラを使っているスタッフが多いです。
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雨の日の自然観察のポイント
雨の日の自然観察を楽しむためには、いくつかのポイントを押さえておくと安心です。
1. 安全第一
雨の日は地面が滑りやすくなっているため、慎重に歩くことが大切です。川や池の中に入ったりするのはとても危険です。また、雷が鳴り始めたらすぐに屋内に避難しましょう。
2. 防寒対策
雨の日は気温が下がることもあるため、防寒対策も忘れずに。重ね着や防寒グッズを用意しておきましょう。
3. 観察記録
雨の日の観察記録をノートやスケッチブックに残すことで、後から振り返る楽しみが増えます。観察した生きものの名前や特徴をメモしておきましょう。
自然環境保全の意識を持つ
雨の日に限らず自然観察を楽しむ際には、自然環境の保全について意識してください。ゴミは必ず持ち帰り、生きものを傷つけないように注意しましょう。
自然環境が健全であることが、私たちが自然観察をこれからも楽しむための前提条件です。私のモットーは、「自分が来た時よりも綺麗にして帰る」です。
まとめ
今回は、梅雨の季節だからこそ楽しめる自然観察の方法をいくつかご紹介しました。適切な装備を整えて、雨の日ならではの自然の美しさや生命の営みをじっくりと観察してみてください。双眼鏡やルーペ、タモ網などのアイテムを活用することで、雨の日も充実した自然観察の時間を過ごせます。安全を確保しながら、雨の日の自然の魅力を存分に楽しんでくださいね。
おわりに
NatureClipsでは、自然観察に役立つアイテムを多数取り揃えています。ぜひ当サイトを訪れて、あなたの自然観察ライフを充実させるアイテムを見つけてください。梅雨の季節も、自然と触れ合いながら素晴らしい時間を過ごしましょう。