NATURE CLIPS事務局のおーさんです。
24年12月に「豊田市自然観察の森」で行ったイベントをレポートします。
この記事に表示されている虫の写真は、すべてTG-7で撮影されています。
参加者全員がそろって[良い写真を手元に残せる]観察会をしたい
自然観察会を行うと、
- 記録を取るかどうか
- どのように記録を取るか
- どのような記録媒体を持っているか
これらがお客さんによって違うので、足並みが揃いにくくなることもあれば、持って帰れる/振り返れる記録に大きな差が出ることもあります。
もしみんなが同じカメラで、同じように高品質な写真を撮影できたら
- 初対面のグループでも、写真を撮るという共通の目的意識を持てる
- 記録を取る楽しみが共有しやすくなる
- 同様の体験をし、記録を持って帰れて、振り替えられる
といった良い効果があるのでは…と考えて、今回のイベントを企画しました。
アウトドアカメラ TG-7(協力:OM SYSTEM)
NATURE CLIPSでは、自然の楽しみ方の1つとして、アウトドアカメラTG-7による深度合成撮影を紹介しています。
→ブログ:TG-7で「深度合成」さんぽ vol.1
→ブログ:TG-7で「深度合成」さんぽ vol.2
TG-7を開発したOM SYSTEM(OMデジタルソリューションズ)にご協力いただきまして、今回のイベントは参加者全員にTG-7を貸し出しすることができました!
ありがとうございました!
まずはフユシャクガについてのお話
日没後の17時。「豊田市自然観察の森」に虫好きたちがヒタヒタと集まりました…。
本来この時期のネイチャーセンターは閉館している時間なのですが、特別な許可を得て実施しています。
薪ストーブのぬくもりがのこるユーティリティルームにて、まずはフユシャクガ観察について、弊社のフユシャクガ好きの「やっさん」が紹介しました。
- 成虫が冬に出現し、夜行性であること
- メスに翅がない種類が多く、あっても痕跡のようなもので飛べないこと
- 夜間観察の注意点がマナーも含めて色々あること
- 各種フユシャクガ紹介や観察した時のエピソード
などなど…。
ちょっと熱が入りすぎていたので、「巻き」をお願いしました…
TGでの撮影を練習
出発の前にTGを配布し、TGでの撮影の練習をキノコやカエルのフィギュアを使って行いました。
いざ出発!
練習を終えて、準備を整えて、真っ暗な森の中へ。
入るとすぐに、ヒラヒラと飛ぶ姿が。オスのフユシャクガを発見。
止まったところで撮影したり、場合によっては網に一度入ってもらっておとなしくなったところで撮影したりしました。
もちろん、最初から止まっているところで見つけられればベストです。
みんなでわずか数センチの大きさのフユシャクガを、色んな所にライトを当てて探しました。
もちろん、フユシャクガ以外にも、何か虫を見つければバンバン撮っていきます。
オスは見つかる
クロオビフユナミシャク、クロスジフユエダシャクなどのオスが見つかりました。
参加してくださったkonchu_suki_suki様も、素敵な写真をinstagramにアップしてくださっています。
私は運営でわたわたしており、あまり綺麗に撮れなかったので、非常に助かります...ありがとうございます!
他の虫たちも見つかる
カメムシの仲間、ヒメカマキリの仲間、マダラカマドウマ、チャエダシャク(たぶん)、コアシダカグモ…他の虫もたくさん見つかりました。
寒い夜なので、みんなじっとしているので、撮影しやすいです。そして蚊にも刺されません。
寒ささえ耐えればとても快適だなぁ、フユシャクガ観察…(虫苦手人間の感想です)。
メスは見つからない
オスは撮影できたので、やはり翅のないメスの姿も見たい!撮りたい!
みんなで「めす~めす~」と言いながら探し続けますが、残念ながら今回の2夜ではメスの観察とはなりませんでした。
と、言うわけで、今回の観察記録はこの通りとなりました。
後日、都内でメスを見つけに。
メスを豊田で観察できなかった悔いのあった私。年始にやっさんに付き合っていただいて、都内某所に探しに行きました。
擬木の柵に沿ってライトを当てながら歩いていたところ、何やら白黒模様の虫が…
いました!チャバネフユエダシャクのメス!(あだ名:ホルスタイン)
そしてイチモジフユナミシャクのメス!
ありがとうございました
参加してくださった皆様、ご協力いただきましたOM SYSTEM様、誠にありがとうございました!
これからもイベントを実施してまいりますので、是非チケットのページをチェックしてみてください。